
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
2020年8月6日ニューヨーク市場ユーロドル相場のFXトレードの記録とエントリーの理由を解説します。
今回は「チャートの先を読み押し目の底を見抜くコツ」について言及していますので、参考にしてみてください。
2020/8/6:ニューヨーク市場ユーロドル相場

ユーロドル相場は、ニューヨーク市場に移った時間帯では、方向感のない状態でした。
特に高値を付けてから反落したため、少し買いの勢いが弱まっているようにも見られます。
こうした値動きは、レンジに移行しやすい傾向があります。
そんな中で、引き続き買い戦略を立てていたのですが
私は次のようにシナリオを立てていました。

ウェッジの形成途中です。
まずは前提として
押し目買いを成功させる秘訣を先にお伝えします。
押し目の底がどこに作られるのかということは、市場心理とチャートを照らし合わせて読んでいくことで見えてきます。
ちょっと性格の悪そうな言い回しになってしまいますが
押し目の底とは「いま買わないと」と欲望で買いに動いた大衆投資家が「売りかも」と恐怖を感じて逃げ出す価格帯にあります。
少し抽象的ですが、これにはちゃんと理由があります。
まず、どのような相場でも必ず買い手と売り手が必要です。
そして買い相場で勢いよく伸びる推進波というのは、安い価格帯で売った誰かの損失(買い)が加わって強く上昇していくのが常です。
誰しもが押し目買いを狙っているような買い相場の中で、安い価格で誰かに売ってもらうためには
その一連の過程の中で、まずは誰かに買ってもらい、損切り、あるいは更にドテン売りをしてもらうことで、最も効率的かつ強制的に売り手を生み出すことができます。
だからこそ重要視するべきなのは、値動きが作られた過程です。
こうした市場心理から逆算してシナリオを立てていくと、チャートの先が読めるようになります。
もう一度チャートと照らし合わせて見ていきましょう。

このチャートでは次のように分析しています。
- ウェッジ(赤)→21時現在のウェッジ
- ウェッジ(青)→私が想定しているウェッジ
- 水平ライン→強いレジスタンスライン
- Aエリア→ウェッジ(赤)上辺のブレイクアウト:買いシグナル
- Bエリア→ウェッジ下辺のブレイクアウト:売りシグナル
- 移動平均線(赤)→4時間足チャートの移動平均線
通常はウェッジ(赤)のように急な角度のウェッジは作られないことが多いということも理由のひとつですが
現時点で市場に認識されているレジスタンスがウェッジ(赤)上辺であることから、ブレイクすると買いシグナルとなります。
大衆というのは「早く稼ぎたい」という感情の塊なので、Aのエリアには買い手が生まれると考えられます。
この買い手に「売りかも」と思わせることができたら仕掛けた側の勝ちです。
次に水平線は強いレジスタンスですが、このラインまでは上昇余地があります。
ここから折り返した場合というのは、ウェッジ(青)が作られることとなりますが、綺麗なウェッジを作っている段階では、Aの買い手が含み損に耐える可能性があります。
何故なら大衆というのは「損切りしたくない」ので、間違っていたとしても、許容範囲内ならば多少の含み損には耐えるからです。
そこで、ウェッジ下辺をブレイクさせます。
大衆というのは「目の前のチャートしか見えていません」ので、ウェッジ下辺をブレイクすると売りシグナルと捉える可能性は高く、売りシグナルが出ている中で含み損の買いポジションを抱えていることは非常に恐怖ですから、大半が逃げます。
あるいはドテン売りするトレーダーもいるかもしれません。
しかしながら、このウェッジ下辺をブレイクした価格帯というのは、図ったかのように強力なサポートとなり得る4時間足チャートの移動平均線が待ち構えています。
単に移動平均線などインジケーターのシグナルがあるからという理由ではなく、重要なのはその価格帯に辿りつくまでの過程であり、背景です。
そして、本来は買い相場ですから、安い価格帯では買い需要の方が多いです。
安い価格帯で売ってくれる方が存在すれば、その売りが損失を抱えることにより、次の買いがより強く推進する材料になりますので、高値越えに繋がるというシナリオです。
その後のユーロドル

シナリオと比較すると、遠からずと言ったところです。
水平ラインまでは到達せずでしたが
ウェッジ(赤)上辺をブレイクしたあとに値を下げ、ウェッジ下辺をブレイクしてから上昇しているという点では予想通りです。
4時間足チャートの移動平均線まで落ち切ってはいませんが、こうした時の方が強いですから、上昇していきそうな傾向です。
もちろん買いました

ウェッジブレイク後は、もちろん買いました。
エントリータイミングは、ウェッジをブレイクして1分足チャートの移動平均線から2回目に反発したタイミングです。
何故かと言うと、ここには恐怖が集まるからです。
1度、1分足チャートの移動平均線で反発して安値を更新したあと、2回目の反発で安値トライを見たとしたら。
その時に、もし高値の買いポジションを持っていたら、どんな気持ちになるでしょうか。
ということが分かれば、ここが押し目の底だという想定ができます。
一方で、買いを待ち構えている側としては、4時間足のトレンドフォローに対して、数Pips程度のリスクと絶好の場所です。
そして、難しく見えますが、実はこれはワンパターンなのでおすすめです。
高勝率でリスクリワード比「5:50」ほどの超有料級スーパートレード手法です。
稼ぎたいを捨てよう
相場では「稼ぎたい」という感情が恰好の餌食となります。
「稼ぎたくてFXを始めて、稼ぎたいという感情を捨てる」というのは本末転倒ですが、これができないとFXでは勝てません。
チャートはトレーダーの感情を操作してきます。
これに捉われて相場の養分となるか、あくまでも待つべきポイントまで待てるのかが、相場では問われます。
私が立てたシナリオも、あくまでもシナリオであり、相場がこのように動くとは限りません。
仮にそのまま相場が上昇した場合には、私は重要な買いシグナルを逃し、買うチャンスを逃したことになりますが、それはそれで全く気になりません。
シナリオ通りだったら買う。
それをただ待つ。
優位性を持つには、それしかないのです。
ということで、少し利食い損ねましたが
●L:1.1821~TP:1.1877/+56Pips
というトレードでした。

それではまたお会いしましょう!