
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
FXにはたくさんのインジケーターがありますが、あれもこれもと使う必要はありません。
そこで今回は「これだけは覚えておきたい」と思えるインジケーター6種類について、まとめてご紹介します。
また効果的なインジケーターの組み合わせについてシーンに合わせてご紹介します。
是非参考にしてみてくださいね!
インジケーターの種類

インジケーターには「指標」という意味があり、FXのテクニカル分析に使われるテクニカル指標のことを指しています。
インジケーターは次の種類に分類することができます。
- トレンド系…トレンドを判別するもの
- オシレーター系…現在の価格水準を評価するもの
- その他…フィボナッチなど
テクニカル分析とは、過去の値動きやパターンから今後の相場の価格動向を予測する分析方法です。
トレンド系インジケーター
トレンド系のインジケーターは次のものが代表的です。
- 移動平均線
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド
移動平均線

移動平均線(Moving Average)は、過去一定期間の市場価格から平均値を算出し、折れ線グラフとしてチャートに表示させたインジケーターです。
移動平均線は最も基本的なインジケーターです。
移動平均線の見方
移動平均線はローソク足との位置関係からトレンドを判別することができます。
- ローソク足が移動平均線よりも上→アップトレンド
- ローソク足が移動平均線よりも下→ダウントレンド
- 移動平均線が横ばい→レンジ
移動平均線の売買シグナル
移動平均線の売買シグナルには、短期線と中期線の交差による「ゴールデンクロス/デッドクロス」というトレード手法があります。

- ①買いシグナル「ゴールデンクロス」…中期線を短期線が下から上抜けた時。
- ②売りシグナル「デッドクロス」…中期線を短期線が上から下抜けた時。
移動平均線には、その他にも「グランビルの法則」という売買シグナルがあります。
下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
移動平均線は最も基礎的でありながら、最も重要なインジケーターです。FXでは広く使われている移動平均線は、その概念を正しく理解することで飛躍的にトレードに役立つテクニカル指標となることは間違いありません。そこで「移動平均線」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、移動平均線とその標準偏差を示すバンドを表示させたインジケーターです。
ボリンジャーバンドは非常に万能なインジケーターです。
ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドの動きには基本となる3つのパターンがあります。
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
1.スクイーズ

スクイーズは、ボリンジャーバンドの上下のバンド幅が絞られたように狭まり、値動きの乏しい相場の状態を表しています。
2.エクスパンション

エクスパンションは、上下のバンド幅が開いていき、ボラティリティが高まっている相場の状態を表しています。
3.バンドウォーク

バンドウォークは、±2σバンドに沿って値動きが推進している非常に強いトレンドが発生している状態です。
ボリンジャーバンドの売買シグナル
ボリンジャーバンドの売買シグナルには、エクスパンションを利用した「ボラティリティ・ブレイクアウト」というトレード手法があります。
ボラティリティ・ブレイクアウト
エクスパンションを発生させたあとに、±2σバンドの外側で終値を付けた場合に、強いトレンドの発生とみなしてこれを売買シグナルとします。
- 買いシグナル…+2σバンドの外側で終値を付けた時
- 売りシグナル…-2σバンドの外側で終値を付けた時
ボリンジャーバンドについては下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差を示すバンドで構成されたインジケーターです。トレンドの判別はもちろん、順張りシグナルと逆張りシグナルを併せ持っている非常に万能なテクニカル指標の一つです。そこで「ボリンジャーバンド」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
一目均衡表

一目均衡表(ichimoku)は、一目で売買の均衡状態が分かるインジケーターです。
一目均衡表の特徴を表す「雲」が画期的なインジケーターです。
一目均衡表の見方

トレンドの判別
一目均衡表は5本の基本線とローソク足との位置関係からトレンドを判別することができます。
- ローソク足が基本線よりも上→アップトレンド
- ローソク足が基本線よりも下→ダウントレンド
- 基本線が横ばい→レンジ
雲の見方
一目均衡表の特徴を表す「雲」は、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分に作られます。
雲はサポート/レジスタンスとして機能し、厚みがあるほど強い抵抗となります。
一目均衡表の売買シグナル
一目均衡表を使った売買シグナルには、買いシグナル「好転」と売りシグナル「逆転」があります。
好転
- 転換線が基準線の下から上抜けた時
- 遅行スパンがローソク足を上抜けた時
- ローソク足が雲を上抜けた時
逆転
- 転換線が基準線の上から下抜けた時
- 遅行スパンがローソク足を下抜けた時
- ローソク足が、雲を下抜けた時
三役好転と三役逆転
それぞれの好転を全て満たしたことを「三役好転」、それぞれの逆転を全て満たしたことを「三役逆転」と呼び、最も強い売買シグナルとして認識されています。
一目均衡表については下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
一目均衡表は、相場の均衡状態を表すインジケーターです。難しそうなテクニカル指標にも思えますが、見方さえ覚えてしまえば、一目で相場の均衡状態を把握できる非常に視覚的で画期的なインジケーターです。そこで「一目均衡表」の概要、使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
オシレーター系インジケーター
オシレーター系のインジケーターは次のものが代表的です。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
RSI

RSI(The Relative Strength Index)は、一定期間の値動きのうち上昇分の値動きが占める割合のみを算出し、その数値から上昇の強さをグラフとして表すインジケーターです。
RSIは最も基本的なオシレーター系インジケーターです。
RSIの見方

RSIは、次のように価格水準を評価します。
- 「70%以上」…買われ過ぎ
- 「30%以下」…売られ過ぎ
RSIの売買シグナル
RSIを売買シグナルとして使用する場合には、シンプルに売られ過ぎで「買い」、買われ過ぎで「売り」と判断します。
- 「買いシグナル」…30%以下
- 「売りシグナル」…70%以上
RSIについては下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
RSIは相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すオシレーター系のインジケーターです。レンジ相場との相性が良く、トレードチャンスの乏しいレンジ相場を利益のチャンスに変えてくれるかもしれません。そこで「RSI」の概要から使い方、売買シグナルまで分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
ストキャスティクス

ストキャスティクスは、一定期間の高値と安値の値幅に対し現在の価格水準を計ります。
ストキャスティクスは2本の基本線による明確な売買シグナルが発生することが特徴です。
ストキャスティクスの見方
ストキャスティクスでは2本の基本線から次のように価格水準を評価します。
- 基本線が「80%以下」…買われ過ぎ
- 基本線が「20%以上」…売られ過ぎ
ストキャスティクスの売買シグナル

ストキャスティクスの売買シグナルには、2本の基本線の交差による「ガービッジトップ/ガービッジボトム」というトレード手法があります。
- 買いシグナル「ガービッジトップ」…30%以下の水準で、%Kが%D(Slow%D)を2度上回った時
- 売りシグナル「ガービッジボトム」…70%以上の水準で%Kが%D(Slow%D)を2度下回った時
ストキャスティクスには他にも2本の基本線を使った様々な売買シグナルがあります。
下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
ストキャスティクはRSIと同じオシレーター系のインジケーターです。RSIと異なる点として多数の明確な売買シグナルを持っているため使いやすさに利点があります。そのため初心者にも扱いやすく、使い方によってはオシレーター系の中でも最も優れたテクニカル指標としてトレードチャンスを示してくれるかもしれません。そこで「ストキャスティク」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
MACD

MACD(マックディー)は移動平均線から派生した2本の基本線を使い高精度なテクニカル分析を可能としたインジケーターです。
基本線の位置関係を視覚的に把握するためのヒストグラムにより、より視覚的に使用できるインジケーターです。
MACDの見方

MACDは基本線とゼロライン(中心軸)の位置関係からトレンドを判別することができます。
- 基本線がゼロラインよりも上→アップトレンド
- 基本線がゼロラインよりも下→ダウントレンド
MACDの売買シグナル
MACDを使った売買シグナルには、2本の基本線の交差をによる「ゴールデンクロス/デッドクロス」というトレード手法があります。

- ①買いシグナル「ゴールデンクロス」…ゼロラインよりも下の水準でMACDがシグナルを下から上抜けた時
- ②売りシグナル「デッドクロス」…ゼロラインよりも上の水準でMACDがシグナルを上から下抜けた時
MACDについては下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
MACDは、移動平均線から派生した2本の基本線を使うことで高精度なテクニカル分析を可能としたインジケーターです。そのため売買シグナルの性能も高く、特に初心者向けにおすすめできるインジケーターの一つです。そこで「MACD」の概要から使い方、売買シグナルまで分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
インジケーターのおすすめの組み合わせとは

インジケーターの組み合わせを考えた場合に、基本的にはバランスの取れた「トレンド系+オシレーター系」の組み合わせを使い、相場の状態によって「特化」した組み合わせを使うことが効果的と考えられます。
そこでいくつかの組み合わせを例に挙げてご紹介します。
バランスの取れた組み合わせ

- ボリンジャーバンド
- MACD
ボリンジャーバンドにMACDを足した組み合わせです。
このペアは非常にバランスが取れており、どのような相場でも対応できる組み合わせと言えます。
万能なボリンジャーバンドで相場の状態を把握し、高精度なMACDの売買シグナルでトレード戦略を立てていく使い方が効果的です。
邪魔にならないようであれば更に移動平均線を追加することで、相場のトレンドを把握し易くなります。
トレンド判別に特化した組み合わせ

- 移動平均線
- 一目均衡表
移動平均線と一目均衡表を同時に表示させた組み合わせです。
チャートの見やすさに難点がありますが、トレンドを把握する組み合わせとしては最も適しており、中長期のトレンド分析にはこの組み合わせ使いたいところです。
レンジトレードに特化した組み合わせ

- ボリンジャーバンド
- ストキャスティクス
ボリンジャーバンドとストキャスティクスの組み合わせです。
バランスの良さもありますが、特にレンジトレードに向いています。
ストキャスティクスには明確な売買シグナルがあるため、精度の高いレンジトレードが可能となります。
まとめ
今回ご紹介した「インジケーター6種類と組み合わせ」は、FXで勝つために絶対に押さえておきたい重要なインジケーターです。
FXで勝ち続けるために、覚えておきましょう!
最後に簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- インジケーターはトレンド系とオシレーター系に分類できる
- 代表的なトレンド系インジケーター
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- 代表的なオシレーター系インジケーター
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
- インジケーターの組み合わせはバランス良く組み合わせるか、特化した組み合わせがおすすめ
次の記事では「FXで勝つために重要な3つのM」について詳しくご紹介していますので、下のリンクから是非ご覧ください。
FXで勝つためには、勝つためのロジックを持つことが必要です。当たり前のようですが、実は勝てるトレーダーと負けるトレーダーの差というものはたったこれだけなのです。そこで「FXで勝つために最も重要な3つの要素」を分かりやすくご紹介します。
それではまたお会いしましょう!