
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
RSIは相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すオシレーター系のインジケーターです。
レンジ相場との相性が良く、トレードチャンスの乏しいレンジ相場を利益のチャンスに変えてくれるかもしれません。
そこで「RSI」の概要から使い方、売買シグナルまで分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
相場で勝ち続けるために必ず役立つ知識です。
是非読んでみてくださいね!
RSI概要
RSIとは

RSI(The Relative Strength Index)とは、米国のテクニカル開発者「J.W.ワイルダー」が考案したテクニカル指標の一つです。
一定期間の値動きのうち上昇分の値動きが占める割合のみを算出し、その数値から上昇の強さをグラフとして表すオシレーター系のインジケーターです。
RSIが示すグラフからは、相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を一定基準で判断することができます。
オシレーターは相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すテクニカル指標です。
RSIの他にも「ストキャスティクス」「MACD」などがポピュラーです。
RSIの計算式とパラメータ
RSIの計算式
RSIは設定期間内の値動きの上昇分が、全体の何%に当たるかを示しています。
「RSI」=α÷(α+β)×100(%)
※α=設定期間内の値上がり幅合計
β=設定期間内の値下がり幅合計
RSIのパラメータ
RSIでは一般的に期間「14」が使われています。
RSIの見方

RSIの見方は非常にシンプルで、次のように判断します。
- 「70%以上」のゾーン…買われ過ぎ
- 「30%以下」のゾーン…売られ過ぎ
RSIの売買シグナル

RSIを売買シグナルとして使用する場合には、シンプルに売られ過ぎで「買い」、買われ過ぎで「売り」と判断します。
- 「買いシグナル」→30%以下
- 「売りシグナル」→70%以上
売買シグナルの注意点
RSIをはじめとするオシレーターは本来、相場の価格水準を計るために使われています。
そのため、必ずしも売買シグナルが機能するという訳ではないことに注意が必要です。
特にトレンド相場では、高値、安値の更新が続いているにも関わらず、RSIが「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」の水準に留まり続けることもあります。

上のチャートはダウントレンドの場面ですが、RSIが「売られ過ぎ」を示しているにも関わらず安値が更新されています。
相場のトレンドを正確に把握したうえでトレード戦略を立てることが重要となります。
RSIの効果的な使い方
レンジ相場の逆張りシグナルとしての使い方

RSIを使ったトレード戦略として、レンジ相場の逆張りに使う方法があります。
レンジ相場では売買価格の均衡が保たれており、買われれば売られ、売られれば買われるという値動きとなりがちです。
そのためRSIの売買シグナルを使ってトレード戦略を立てることが効果的となります。
利益確定タイミングとしての使い方
相場ではある程度の値幅が出ると利益確定の売買が行われ調整の動きが入ります。
仮にトレンドに沿ったポジションを保有していても、調整の流れに巻き込まれると損失となりかねません。
そこでRSIを使い、ある程度相場が過熱してきたタイミングで利益確定を行っていくこともトレード戦略の一つです。
ダイバージェンス/コンバージェンス
ダイバージェンスとは

ダイバージェンスとは、相場が高値を更新しているにも関わらずRSIでは高値を更新できないという現象で、アップトレンドが弱まっていることを表しています。
ダイバージェンスには「分岐」という意味があるように、相場の転換ポイントを知らせるリバーサルパターンとして現れます。
コンバージェンスとは

コンバージェンスとは、ダイバージェンスの真逆で相場が安値を更新しているにも関わらず、RSIで安値を更新できないという現象です。
コンバージェンスもまた、相場の転換ポイントを知らせるリバーサルパターンとして現れます。
コンバージェンスには「収束」という意味があり、相場が平均回帰することを示しています。
RSIを使ったトレード戦略とは

ここでは、RSIを実際のトレードに使った例をご紹介します。
レンジ相場での逆張りトレード例

こちらは「とある通貨ペア①」日足チャートです。
日足という長期の時間軸で、方向性がない典型的なレンジ相場です。
このような方向感のない相場で利益を上げるためには、いかに効率の良いポジションを取るかが重要となります。
そこでRSIを使い、相場の転換ポイントを探していきます。

こちらは4時間足チャートです。
RSIで売られ過ぎを示したポイントに注目し、短期足でロングを狙ったエントリータイミングを探します。

こちらは15分足チャートです。
ヘッドアンドショルダーズを作っています。
エントリータイミングは、①②③がセオリーです。
- ①ヘッドアンドショルダーズと想定したショルダーラインでのロング
- ②ヘッドアンドショルダーズ形成後、ネックラインをブレイクしたタイミングのロング(ブレイクアウト)
- ③ネックラインブレイク後、ネックラインがサポートラインに切り替わったタイミングのロング(ロールリバーサル)
RSIの売買シグナルを利用したトレンドフォロー例
レンジだけではなくトレンドフォローにもRSIは使えます。

こちらは「とある通貨ペア②」日足チャートです。
底値圏からネックラインをブレイクした場面です。

こちらは1時間足チャートです。
ネックラインをブレイクした後は、押しの少なさから非常に強いトレンドと判断することができます。
このような強いトレンドの中では、RSIの「売られ過ぎシグナル」を利用したトレンドフォローを行うことも一つの手段です。

こちらは15分足チャートです。
ペナント(レンジ)を作りブレイクしています。
エントリータイミングは①②③がセオリーです。
- ①ペナントと想定したレンジ内でのロング
- ②ペナントをブレイクしたタイミングのロング(ブレイクアウト)
- ③レジスタンスラインががサポートラインに切り替わったタイミングのロング(ロールリバーサル)
安くなったら買われるという典型的な強いアップトレンのパターンです。
ダイバージェンスを使ったトレード例
RSIのダイバージェンスは、長期時間軸でダイバージェンスが発生している環境を踏まえ、短期時間軸でトレード戦略を立てていくことが効果的です。

こちらは「とある通貨ペア③」週足チャートです。
週足のトレンドラインを下にブレイクした場面です。

こちらは日足チャートです。
あくまでもアップトレンドのため、本来はロングを狙うべき場面なのですが、注目すべきはRSIのダイバージェンスが起きたあとにサポートラインをブレイクしていることです。

こちらがブレイクポイントの1時間足チャートです。
週足のサポートラインがレジスタンスラインに切り替っていることと、その価格を起点にフラッグを作りしブレイクしています。
フラッグ(レンジ)のエントリータイミングは①②③がセオリーです。
エントリータイミングは①②③がセオリーです。
- ①フラッグと想定したレンジ内でのショート
- ②レジスタンスラインをブレイクしたタイミングのショート(ブレイクアウト)
- ③サポートラインがレジスタンスラインに切り替わったタイミングのショート(ロールリバーサル)
まとめ
今回ご紹介した「RSI」の使い方は、FXで勝つために絶対に押さえてきたい重要な相場のテクニカル分析法です。
FXで勝ち続けるために、覚えておきましょう!
最後に簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- RSIは相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断するオシレーター系のインジケーター
- 70%以上で買われ過ぎ、30%以下で売られ過ぎを示唆
次の記事も重要なテクニカル指標の一つ「ボリンジャーバンド」について詳しくご紹介していますので、下のリンクから是非ご覧ください。
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差を示すバンドで構成されたインジケーターです。トレンドの判別はもちろん、順張りシグナルと逆張りシグナルを併せ持っている非常に万能なテクニカル指標の一つです。そこで「ボリンジャーバンド」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
それではまたお会いしましょう!
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