
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
フィボナッチ・エクスパンションを使いこなすことは、それだけで利益を最大化させるトレードを行うことが可能です。
再現性のあるパフォーマンスに優れたトレード戦略は、全体的な収支の向上に繋がります。
そこでフィボナッチ・エクスパンションの使い方を実例と併せて分かりやすくご紹介します。
FXで勝ち続けるために必ず役立つ知識です。
是非読んでみてくださいね!
フィボナッチ・エクスパンションとは

フィボナッチ・エクスパンションは、主に目標設定に使うインジケーターです。
エクスパンションには「拡張」という意味があり、フィボナッチ・エクスパンションは、推進波に対するフィボナッチ比率を直近のリトレース(戻り)地点から表し、今後の推進値幅を推測することができます。
推進波のリトレース(戻り)を推測するフィボナッチ・リトレースメントに対し、フィボナッチ・エクスパンションは次の推進波拡張率の推測に使います。
「フィボナッチ」の概要については下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
フィボナッチ・リトレースメントは、相場の重要なサポート/レジスタンスを表す重要なインジケーターです。黄金比を始めとするフィボナッチ比率が注目されるのは、相場の性質が自然の摂理に深く結びついているからです。そこでフィボナッチの概要から使い方まで、実例と併せて分かりやすくご紹介します。
フィボナッチ・エクスパンションの使い方

フィボナッチ・エクスパンションは、A→B→Cの3点を指定して引いていきます。
ここで表示されるフィボナッチ比率は、推進波ABのフィボナッチ比率をCから表しています。
例えばフィボナッチ・エクスパンションが100%とすると、Cから発生した推進波は推進波ABと同じ値幅となります。
フィボナッチ・エクスパンションで注目されるフィボナッチ比率

フィボナッチ・エクスパンションでは次のフィボナッチ比率が注目されています。
- 61.8%
- 100%
- 127.2%
- 138.2%
- 161.8%
- 261.8%
なかでも特に注目されるのは「138.2%」と黄金比「161.8%」です。
分割的に利益確定を行う場合には、このフィボナッチ比率を使って段階的に利益確定することが効果的です。
値幅論とフィボナッチ・エクスパンション

目標設定の方法に、値幅論を取り入れる方法もあります。
値幅論とは、波動の推進値幅を算出するための理論です。
値幅論を取り入れるメリットは次の2点です。
- 早すぎる利益確定の回避
- 無理のある利益確定延長の回避
ここから「現実的な利益の最大化」を狙うことが可能となります。
次の表は「フィボナッチ・エクスパンション」で表されるサポート/レジスタンスと値幅論の計算値を合わせて3段階で目標を算出したものです。
リトレース | 目標① | 目標② | 目標③ |
---|---|---|---|
23.8% | 61.8% | 100% | 127.2%(138.2%) |
38.2% | 71.8% (61.8%) | 100% | 138.2% |
50% | 100% | 138.2% | 150% |
61.8% | 100% | 127.2%(138.2%) | 161.8% |
78.6% | 100% | 138.2% | 178.6% (161.8%) |
※表の左側は「フィボナッチ・リトレースメント」によるリトレース比率を表します。
※カッコ内は、相場の強弱により早めの利益確定、延長を行うポイントです。
値幅論の代表的な計算値には「N計算値」「E計算値」「V計算値」「NT計算値」などがあります。
値幅論については下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
相場の波動がどのように作られ、どこまで推進する可能性があるのかを知ることは、エントリーとエグジットの明確な根拠となります。そこで、今回は一目均衡表の理論の一つ「波動論・値幅論」から、相場の波動6種類と推進値幅の計算値を分かりやすくご紹介します。
エリオット波動理論とフィボナッチ・エクスパンション

「エリオット波動理論」では、最も推進する波動は161.8%~261.8%まで推進すると言われています。
明らかに勢いの強い相場などでは、状況に応じて利益確定タイミングを引き延ばしてみることも、裁量トレードの醍醐味を味わえる部分です。
フィボナッチ・エクスパンションを使ったトレード戦略とは

次にフィボナッチ・エクスパンションを目標設定に使ったトレード例をご紹介します。
フィボナッチ・エクスパンションを使ったトレード例

こちらはとある通貨ペア日足チャートです。
中央のダブルボトムでエントリーを行った場合の目標設定を行います。

こちらはダブルボトムを2時間足チャートで表示させたものです。
フィボナッチ・リトレースメントでは78.6%リトレースとなっていることが分かります。
ここからフィボナッチ・エクスパンションで目標値を決めていきます。

こちらは4時間足チャートです。
フィボナッチ・エクスパンションを使った目標は次のようになります。
- 100%(N計算値)
- 138.2%(フィボナッチ・エクスパンションのレジスタンス)
- 161.8%(V計算値)
- 178.6%(E計算値)
リトレースが78.6%となるため、最終的な目標値は値幅論「E計算値」の178.2%とします。
分割的に利益確定を行い、都度損切り幅を引き上げ最悪でも損失とならないようにポジションをコントロールしていくと良いかと思います。

次に日足チャートの分析では、ダブルボトムを作った価格帯は、ABのリトレースが黄金比「61.8%」となっていることが分かります。
ここから日足で見た目標設定で次のように考えられます。
- 100%(N計算値)
- 127.2%(V計算値)
- 138.2%(フィボナッチ・エクスパンションのレジスタンス)
- 161.8%(E計算値)

第一目標となる「100%」まで推進したとしても、ダブルボトムからの推進波「178.6%」よりは値幅が大きいことが分かります。
そのため、ポジションの一部は日足のエクスパンションを狙って保有しておくようなポジションコントロールを行うことも戦略の一つです。
まとめ
今回ご紹介した「フィボナッチ・エクスパンション」の使い方は、FXで勝つために絶対に押さえておきたい重要な相場のテクニカル分析法です。
FXで勝ち続けるために、覚えておきましょう!
最後に簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- フィボナッチ・エクスパンションは、推進波に対するフィボナッチ比率を直近のリトレース(戻り)から表し、今後の推進値幅を推測するために使うインジケーター
- フィボナッチ・エクスパンションは推進波の起点となる安値(高値)と高値(安値)、調整波の安値(高値)の3点にかけて引く
- フィボナッチ・エクスパンションで重要視される比率は61.8%、100%、138.2%、161.8%、261.8%
- 特に意識される比率は138.2%、161.8%
- 値幅論を取り入れることで「利益の最大化」を狙ったトレードが可能
次の記事では相場の重要な理論の一つ「エリオット波動理論」についてご紹介していますので、下のリンクから是非ご覧ください。
エリオット波動理論は、相場の波動を明確に示した理論です。特に最も推進する上昇第3波は、トレンドフォローを狙う場合に必ず押さえておきたい波動です。そこでエリオット波動理論の概要とトレード戦略について、実例を併せてご紹介します。
それではまたお会いしましょう!
“フィボナッチ・エクスパンションの使い方と値幅論を使った効果的なFXの利益確定方法とは” への3件のフィードバック