
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
いま「買い」なのか「売り」なのか。
こうしたトレードシナリオを、どのように立てたら良いのか疑問ではありませんか?
トレードシナリオを立てる時に重要なのは「相場環境を知る」ことです。
そこで、この記事では
- 相場環境の見分け方
- トレンド相場のトレード戦略
これらを分かりやすく解説します。
この記事を読むことによって、今後のトレードの方向性が見つけられるようになるはずです。
FXで勝ち続けるために、必ず役立つ知識です。
是非読んでみてくださいね!
相場環境の概要

相場の環境は、次の2種類に分類することができます。
- トレンド相場
- レンジ相場(保ち合い相場、横ばい相場)
FXでは、この相場環境を理解したうえでトレード戦略を立てていくことが非常に重要となります。
まずはこの2種類の相場環境がどのようなものなのか、順を追ってご説明します。
1.トレンド相場とは
トレンド相場とは、値動きが方向性を持って推進する相場です。
トレンドの流れに乗った順張り手法「トレンドフォロー」が向いている相場で、非常に勝ち易い相場環境と言えます。
トレンドの方向に沿ったトレード手法のことを「順張り」、反対にトレンドに逆らったトレード手法のことを「逆張り」と言います。
トレンド相場は値動きの方向性により、アップトレンドとダウントレンドに分かれています。
1-2.アップトレンド(上昇トレンド)

アップトレンドは、価格が上昇に向かって推進するトレンド相場です。
上昇トレンド、またはブル(強気)相場とも呼ばれています。
上のチャートのように、高値と安値が切り上がった右肩上がりのチャートを描きます。
価格が下がったところでロング(買い)を狙う「押し目買い」が基本的なトレード戦略となります。
アップトレンドの下降局面を「調整」または「押し」、再上昇が起きた時にできる底(安値)のことを「押し目」と言います。
2-2.ダウントレンド(下降トレンド)

ダウントレンドは、価格が下降を目指すトレンド相場です。
下降トレンド、またはベア(弱気)相場とも呼ばれています。
アップトレンドとは反対に、高値と安値が切り下がる右肩下がりのチャートを描きます。
価格が上がったところで売り(ショート)を狙った「戻り売り」が基本的なトレード戦略となります。
ダウントレンドの下降局面を「調整」または「戻り」、再上昇が起きた時にできる天井(高値)のことを「戻り目」と言います。
2.レンジ相場(保ち合い相場)とは

レンジ相場とは、価格が一定の範囲で行き来している相場です。
保ち合い相場、または横ばい相場とも呼ばれています。
トレンド相場とは対象的に値動きに方向感がなく、トレードにはあまり向いていない相場です。
「相場はレンジが7割、トレンドが3割」
このように言われており、相場全体を占める割合はレンジが圧倒的に高いという特徴がありますが、レンジは最終的にブレイクしトレンドが発生するという特徴も合わせて持っています。
レンジのトレード戦略の一つに、サポートライン/レジスタンスラインを使った、逆張りのトレード手法があります。
「レンジ相場」の種類やトレード戦略について、下の記事で詳しくご紹介していますので是非ご覧ください。
相場はレンジが大半を占めています。そのためレンジ相場を理解することは、相場をより深く理解することに繋がります。またレンジトレードは非常に効率的という側面があるため、レンジを知ることで意外な利益のチャンスに気付けるかもしれません。そこで「レンジ相場」の特徴と重要なパターン、トレード戦略について分かりやすくご紹介します。
トレンド相場のトレード戦略とは

トレンドフォローが定石
トレンド相場では「トレンドフォロー」が基本的なトレード戦略です。
トレンドフォローとは、トレンドの流れに従う順張り手法のことで、トレンドを支持(フォロー)することを意味しています。
「トレンドフォロー」はトレンド相場では非常に効果的な手法で、トレンドの流れにうまく乗ることができれば一度に大きな為替差益を得られることも珍しいことではありません。
トレンドフォローとトレンドの判別
トレンド相場ではトレンドフォローが効果を発揮しますが、相場では常にトレンドが出ている訳ではありませんので、まずはトレンドを見極める必要があります。
そこで、次にトレンドの判別方法をご紹介します。
トレンドの判別方法とは

トレンドの判別方法として代表的なものには次の方法があります。
- ダウ理論によるトレンド判別
- トレンドラインを使ったトレンド判別
- インジケーターを使ったトレンド判別
- ファンダメンタルズ分析を使ったトレンド判別
これらについて、一つずつご紹介します。
1.ダウ理論によるトレンド判別
ダウ理論とは
ダウ理論とは、19世紀米国の証券アナリスト「チャールズ・ダウ」が提唱した相場理論です。
全てのテクニカル分析の基礎と言われ、現在でも世界中のトレーダーに参考とされています。
ダウ理論のトレンドの定義
ダウ理論ではトレンドの定義を次のように示しています。
- 連続する高値と安値のそれぞれが、その前の高値、安値より上である限りアップトレンドである
- 連続する高値と安値のそれぞれが、その前の高値、安値より下である限りダウントレンドである
実際のチャート画像と併せて見ていきましょう。

上のチャートでは高値の上に高値が、安値の上に安値がそれぞれ存在しています。
ダウ理論の定義では、高値と安値がこの関係である限りはアップトレンドが継続しているということになり、ダウントレンドではその逆となります(下のチャート)。

トレンドを分析するうえで、この高値と安値の関係は非常に重要なポイントとなりますので、必ず押さえておきましょう。
ダウ理論によるトレンド転換シグナル
ダウ理論には
「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」
という基本原則が存在します。
ここで言われているトレンドの明確な転換シグナルとは次の二点です。
- アップトレンド→「押し安値」を下抜けた時
- ダウントレンド→「戻り高値」を上抜けた時
- 押し安値…最高値を付けた直近の安値
- 戻り高値…最安値を付けた直近の高値
この「押し安値」「戻り高値」はダウ理論が崩れる重要な価格となるため、多くのトレーダーに注目されています。
ダウ理論を応用したトレード戦略とは

ダウ理論は基本的に「売買の目線設定」に使い、次のように戦略を立てていきます。
- トレンドが継続する限りはトレンドフォロー
- トレンド転換シグナルが出た後は、売買目線の切り替え
このようにダウ理論を応用させる方法がトレンドフォローの王道で、相場で利益を上げるために最も重要となる考え方です。
「ダウ理論の6つの基本原則」については下の記事で詳しくご紹介していますので、トレンドについて深く理解したい方は是非ご覧ください。
ダウ理論は全てのテクニカル分析の基礎であり、FXで勝つためには必ず抑えておく必要のある理論です。6つの基本原則から構成されるダウ理論は、全ての内容を理解することで、トレードにおいて非常に強い武器となります。そこで「ダウ理論の6つの基本原則」について、一つずつ分かりやすくご紹介します。
2.トレンドラインを使ったトレンド判別


トレンドラインを使った方法は非常にシンプルで、次のようにトレンドを判別していきます。
- 上昇トレンドラインが引ければアップトレンド
- 下降トレンドラインが引ければダウントレンド
トレンドラインの引き方は、アップトレンドでは安値と安値、ダウントレンドでは高値と高値に引いていきます。
トレンドラインを使ったトレード戦略とは

トレンドラインは、サポート/レジスタンスとして機能しています。
そのためトレンドラインを起点にエントリーを行うことが基本的なトレード戦略となります。
- トレンドライン下辺→ロング
- トレンドライン上辺→ショート
トレンドラインのブレイクとトレンド転換シグナル
トレンドラインは最終的にブレイクします。
このブレイクの方向は必ずしもトレンド方向と言える訳ではなく、ブレイクした方向によりトレンドの転換を示すことがあります。
ブレイクするパターンは次の通りです。
①トレンド方向へブレイク
トレンド方向への出来高が増し、トレンドが加速するパターンです。
②トレンド方向と反対方向にブレイク
トレンドの力が弱まり、トレンドが切り替わるパターンです。
③トレンドラインをブレイクした後にトレンドラインの中へ戻る
騙しの可能性があるため注意が必要です。
騙しとは、トレードの売買シグナルとは反対に価格が動くことを指します。
こうした値動きは、売りに出た投資家のショートカバー(買戻し)や追随した市場参加者のストップロス(損切り=買い)により、強いトレンドの継続パターンとなります。
トレンドラインのエントリータイミングとは

トレンドライン(アップトレンド)でのエントリータイミングは①②③④⑤がセオリーです。
- ①トレンドライン下辺をサポートラインとしたロング
- ②トレンドライン上辺をブレイクしたタイミングのロング(ブレイクアウト)
- ③トレンドライン上辺をブレイクし、レジスタンスラインがサポートラインに切り替わったタイミングのロング(ロールリバーサル)
- ④トレンドライン下辺をブレイクしたタイミングのショート(ブレイクアウト)
- ⑤トレンドライン下辺をブレイクし、トレンドラインがレジスタンスラインに切り替わったタイミングのショート(ロールリバーサル)
※ダウントレンドでは逆になります。
「ブレイクアウト」と「ロールリバーサル」は、どちらも王道の順張り手法です。
- ブレイクアウト…サポート/レジスタンスをブレイクした勢いに乗るトレード手法
- ロールリバーサル…ブレイクしたサポート/レジスタンスの役割が反転すること
3.インジケーターを使ったトレンド判別方法

インジケーターとは
インジケーターとは、「テクニカル分析」に使われるテクニカル指標のことで、ラインやグラフなどで表示されているものがほとんどです。
インジケーターは大きく分けると
- トレンド系
- オシレーター系
この2種類に分類することができ、トレンドを判別するために使うインジケーターはトレンド系となります。
代表的なトレンド系のインジケーターには次のものがあります。
- 移動平均線(Moving Average)
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表(ichimoku)
今回は、このなかでも最もポピュラーな移動平均線を使ったトレンドの判別方法についてご紹介します。
テクニカル分析とは、過去の値動きやパターンから今後の相場の価格動向を予測する分析方法です。
移動平均線を使ったトレンド判別方法
移動平均線とは
移動平均線(Moving Average)とは、過去一定期間の市場価格から平均値を算出し、折れ線グラフとしてチャートに表示させたインジケーターです。
移動平均線を使えば非常にシンプルで効果的にトレンド判別が可能です。
移動平均線を使ったトレンド判別方法

移動平均線はローソク足との位置関係からトレンドを判別することができます。
- ローソク足が移動平均線よりも上→アップトレンド
- ローソク足が移動平均線よりも下→ダウントレンド
- 移動平均線が横ばい→レンジ
移動平均線は市場において、売買価格水準の平均値を表しています。
そのため価格と移動平均線との位置関係は、そのまま相場の強弱を示します。
「移動平均線」の詳しい使い方、売買シグナルについて下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご覧ください。
移動平均線は最も基礎的でありながら、最も重要なインジケーターです。FXでは広く使われている移動平均線は、その概念を正しく理解することで飛躍的にトレードに役立つテクニカル指標となることは間違いありません。そこで「移動平均線」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
4.ファンダメンタルズ分析によるトレンド認識方法

FXでは通貨に影響を与える経済的要因を、経済指標などから分析することを「ファンダメンタルズ分析」と言います。
長期的な視点で見ると、相場はファンダメンタルズによって動いています。
そのため、基本的なファンダメンタルズ分析は相場の状態を把握するうえでも非常に重要です。
重要な経済指標
ファンダメンタルズ分析で最も分かりやすいものは経済指標です。
なかでも次に挙げる経済指標は特に重要なものです。
- 政策金利
- 非農業部門雇用者数(雇用統計)
- GDP
- ISM製造業景気指数
- 消費者物価指数(CPI)
- 製造業物価指数(PPI)
- 新規失業保険申請件数
指標発表時には、為替レートが大きく動くもこともありますので、基本的な経済指標は押さえておきましょう。
まとめ
今回ご紹介した「トレンド相場」の内容は、FXで勝つために絶対に押さえておきたい重要な相場の基礎です。
FXで勝ち続けるために、覚えておきましょう!
最後に簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
- 2種類の相場環境
- トレンド相場
- レンジ相場
- 上昇を目指すトレンド➡アップトレンド
- 下降に向かうトレンド➡ダウントレンド
- トレンド相場ではトレンドフォローが基本戦略
- トレンドは次の方法で判別する
- ダウ理論
- トレンドライン
- インジケーター
- ファンダメンタルズ分析
次の記事では「レンジ相場」について詳しくご紹介していますので、下のリンクから是非ご覧ください。
相場はレンジが大半を占めています。そのためレンジ相場を理解することは、相場をより深く理解することに繋がります。またレンジトレードは非常に効率的という側面があるため、レンジを知ることで意外な利益のチャンスに気付けるかもしれません。そこで「レンジ相場」の特徴と重要なパターン、トレード戦略について分かりやすくご紹介します。
それではまたお会いしましょう!
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