
こんにちは!
脱サラ系FXトレーダーの”はぶ”です。
FXは「環境認識が9割」と言われています。
しかし環境認識と言われても、難しく感じたり、そもそも何をすれば良いのかという疑問もあると思います。
そこで、この記事では
- FXの環境認識って何?
- どうやって環境認識をすれば良いの?
- 環境認識にコツはあるの?
こうした疑問を解消し、環境認識の概念を知らない方であっても環境認識を使いこなせるように解説します。
FX初心者の方はもちろん、環境認識につまづいている方まで、まずはこの記事を読んでみてください。
この記事を読むことによって、上級トレーダーのように環境認識を使いこなせるようになります。
相場環境とは

まずは前提として、そもそも環境とは何なのか。
ということを調べてみると
環境(かんきょう)は、広義においては人、生物を取り巻く家庭・社会・自然などの外的な事の総体であり、狭義ではその中で人や生物に何らかの影響を与えるものだけを指す場合もある。特に限定しない場合、人間を中心とする生物・生態系を取り巻く環境のことである場合が多い。
このような定義があるようです。
ここから相場環境ということを前提に要約すると
相場環境とは
「相場に影響を与える全てのもの」
と受け取ることができます。
そこで、まずは何が相場に影響を与えているのかということから見ていきましょう。
相場に影響を与える要因

為替相場に影響を与えているものとしては、主に次の要因が挙げられます。
- 基軸通貨「米ドル」と比較した時の通貨価値
- ファンダメンタルズ
- 金融市場の相関関係
次に、これらをかみ砕いて説明します。
基軸通貨「米ドル」と比較した時の通貨価値
まずは金融市場の中で、中心的な立ち位置にある基軸通貨である米ドルと比較した時の通貨価値です。
外国為替市場ではもちろん、原油や金といった商品市場に至るまで、世界中で行われている国際取引には米ドルが使われています。
そのため通貨価値というのは、この米ドルと比較した時の価値である、ということがまずは大きな要因として挙げられます。
例えば「米ドル/円」は、近年では1ドルあたり100円~110円程度のレンジ幅で取引されていますが、これは米ドルと日本円を比較した時の現在の日本円の通貨価値だということです。
では「ユーロ/円」や「ポンド/円」は?
と言うと
「米ドル/円」で米ドルを買い、その米ドルでユーロやポンドを取引しているという仕組みです。
こうした対米ドル以外の通貨ペアは「複合通貨」と呼ばれており、必ず間に基軸通貨の米ドルを挟んだ取引となっているのが現在の金融市場です。
このことからも、米ドルが為替市場に与える影響は非常に大きいということが分かります。
ファンダメンタルズ
通貨価値の変動は、常に「ファンダメンタルズ=経済の基礎的条件」に起因します。
ファンダメンタルズには
- 政治
- 経済
- 物価
- 政策金利
- 投機動向
- 軍事
- 天災
- 地政学リスク
など、ありとあらゆる種類の要素が存在しています。
特に米国のファンダメンタルズ、例えば「大統領選挙」や「景気の変化」「軍事的事件」などが起こると、株価や為替、原油などの商品価格には多大な影響を与えます。
そして米ドルの通貨価値が変動すると、その影響は各国通貨に波及的に広がっていきます。
ファンダメンタルズが相場に影響を及すことは紛れもない事実であり、現在の相場の背景に何があるのかをある程度、理解しておくことが、まずは相場環境を認識する手段のひとつです。
次に日本円が辿った歴史から、ファンダメンタルズが相場に及ぼしてきた影響を見ていきましょう。
日本円が辿った歴史

このチャートは「米ドル/円」月足チャートです。
変動相場制の導入後、歴史的な円高をもたらした1985年の「プラザ合意」前にあたる「1ドル=270円台」から2020年現在までの価格推移を表しています。
俯瞰して見てみると、何十年も円高トレンドが続いていますが、こうした背景には常にファンダメンタルズが存在しています。
以下に、プラザ合意後の日本円が辿った円高の歴史をまとめてみました。
- 1985年:プラザ合意・・・ニューヨークにあるプラザホテルにて、先進5か国 (G5) 蔵相・中央銀行総裁会議により発表されたドル高是正に関する合意。1ドル=240円→150円へ
- 1987年:ブラックマンデー・・・香港を発端に起こった世界的株価大暴落。1ドル=150円→120円へ
- 1991年~1995年:バブル崩壊・・・日本のバブル経済の崩壊。大不況。1ドル=160円→79円へ
- 1997年アジア通貨危機・・・機関投資家によるタイ・バーツの大量の空売りを受けたことによる、タイを中心に始まったアジア各国の急激な通貨下落現象と、その結果起きた巨大ヘッジファンド「LTCM」の破綻。1ドル=140円→101円へ
- 2001年:米国ITバブル・・・米シリコンバレーを中心にベンチャー設立ブームが到来し、IT関連企業の株価が大幅に上昇。1ドル=101円→135円へ
- 2002年:世界同時多発テロ・・・米国で同時多発的に起きたイスラム過激派テロ組織アルカイダによる4つのテロ攻撃。この事件を契機に米国は報復を宣言し、アフガニスタン紛争、イラク戦争に繋がった。1ドル=135円→101円へ
- 2008年:リーマンショック・・・サブプライムローンの不良債権化により、米国投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻したことに端を発して、連鎖的に起きた世界規模の金融危機。1ドル=124円→87円へ
- 2011年:東日本大震災・・・東北地方太平洋沖地震による災害と、これに伴う福島第一原子力発電所事故による災害。1ドル=83円→76円へ(戦後史上最高値)
- 2012年:アベノミクス・・・安倍政権による大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」を経済成長を目的とした政策運営。1ドル=76円→93円へ
- 2013~2015年:黒田バズーカ・・・黒田総裁率いる日銀が、デフレ脱却や景気刺激のため、3回にわたって実施した金融緩和策。1ドル=93円→120円へ
- 2016年:トランプラリー・・・米国大統領選挙でドナルド=トランプ候補が勝利したことをきっかけに、世界の株式市場で株高傾向が続いた現象。1ドル=104円→113円へ
まだまだ載せきれないほど数多くの出来事がありますが、過去を振り返ってみることで、いかにファンダメンタルズが相場に影響を与えているのかを伺い知ることができます。
通貨価値と政策金利
ファンダメンタルズには非常に多くの要因があり、内容も多岐に渡りますが、中でもとりわけ大きな影響力を持っているのが「金利」です。
一般的に金利と言うと、各国の中央銀行が決める「政策金利」にあたります。
政策金利は、景気動向と大きく関わりを持ち、金融市場には次のように影響を与えます。
- 好景気→高金利(金融引き締め)→株高・通貨高・債券安
- 不景気→低金利(金融緩和)→株安・通貨安・債券高
こうした流れを辿るため、金利の変動は通貨価値に大きく影響を与えることになります。
例えば、米国の景気動向を示す経済指標の結果が悪かった場合には「ドルが売られる」といった市場の反応に繋がりますが、これは政策金利に影響を及ぼす可能性があるためです。
そして、これは米国に限ったことではなく、世界中のどの通貨でも同じです。
続いて、政策金利が通貨価値にどれほど影響を与えるのかを「豪ドル」の価格推移から見ていきましょう。
豪州の政策金利と通貨価値

このチャートは「豪ドル/米ドル」の月足チャートです。
特徴的なのは2008年7月の高値を機に一度大きく通貨価値が下落したことと、2011年8月の高値以降、長い下降トレンドが描かれ、通貨価値が下落し続けていたという点です。
この時期に何が起きたのかという疑問を解消するには、豪州の政策金利の推移を見るとはっきり分かります。

このグラフは豪州の政策金利の推移をグラフ化したものです。
それ以前の豪州では、政策金利が7%以上もありましたが、2008年には利下げが行われている様子が描かれています。
また、その後は5%前後で推移していた政策金利ですが、2011年からは持続的な利下げが観測されてます。
かつて高金利通貨と呼ばれた豪ドルですが、2020年現在の政策金利は「0.25%」と低金利となっていることや、この政策金利に比例して通貨価値が推移していることからも、政策金利が通貨価値に及ぼす影響の大きさを知ることができます。
金融市場の相関関係
次に無視できないのが、金融市場における相関関係です。
例えば、米ドルが買われると、相対的に日本円やユーロ、ポンドといった通貨は売られますが、ユーロやポンドが買われ、米ドルが売られたとしても、日本円に対する影響は限定的なこともあります。
相場ではこうした相関関係を見ていくことで、どの通貨が主導で動いているのかを分析することができます。
実際のチャートから各通貨の相関関係を見ていきましょう。
チャートから判断する相関関係

このチャートは
- 左:ユーロ/米ドル
- 右上:米ドル/円
- 右下:ユーロ/円
という3枚のチャートを表示させたものとなります。
これらのチャートからは、次の情報を読み取ることができます。
- ユーロ/米ドルの大幅上昇→ユーロ買い/米ドル売りの傾向が強い
- 米ドル/円の下降基調→米ドル売り/円買いの傾向あり
- ユーロ/円の上昇基調→ユーロ買い/円売りの傾向にあるが、ユーロ/米ドルほど上昇の強さは見られない
ここからユーロ買いと米ドル売りが主導で、日本円はその2通貨の影響を受けて動いているという見方ができます。
日本円が主導している場合には、米ドル/円とユーロ/円が相関する可能性が高いからです。
この環境を活かしてトレードするのであれば、円絡みではなく、ユーロ買いもしくは米ドル売りで考えると有利だということが環境認識の段階で判断できます。
次にユーロ買いと米ドル売りのどちらが有利なのかを判断するために、他のチャートも見てみましょう。

このチャートは、ユーロを中心とした通貨ペアの組み合わせに切り替えたものです。
- 左:ユーロ/ポンド
- 右上:ユーロ/米ドル
- 右下:ポンド/米ドル
先ほどと同じように、この3枚のチャートから相関関係を読み取ると
- ユーロ/ポンドの上昇基調→ユーロ買い/ポンド売りの傾向あり
- ユーロ/米ドルの大幅上昇→ユーロ買い/米ドル売りの傾向が強い
- ポンド/米ドルの大幅上昇→ポンド買い/米ドル売りの傾向が強い
こうしたことが分かります。
特筆すべき点としては、ユーロに対しポンドが売られているにも関わらず、ポンド/米ドルも強い上昇が見られる点です。
ここから分かることは、まずは米ドル売りが先行しているというということと、次にユーロ買いが起きているという相場環境にあるということです。
仮にユーロ買いが先行していれば、ユーロ/ポンドとユーロ/円が強く上昇し、米ドル/円やポンド/米ドルに対する影響は低いはずだからです。
そして、このドル売りという相場環境を象徴しているのが「金」です。

このチャートは同時期の金先物チャートですが、非常に強い上昇を見せています。
金価格は一般的に米ドルと逆相関にあるため、米ドル売りという相場環境を考えると、投資先としては理に適っています。
もちろん、この背景にはファンダメンタルズがありますが、このように通貨ごとの相関関係を分析するだけでも得られる情報はたくさんあります。
この他にも、通貨だけではなく、ダウ平均株価や日経平均、DAX(ドイツ株価指数)をはじめとする「株価指数」や金、銀、原油などの「商品価格」を含め、金融市場における相関関係を理解するということは、相場を取り巻くあらゆる環境を認識することに繋がります。
ここから「環境認識が9割」という意味に含まれているのは、投資すべき市場をいかに見抜くか。
ということだと言えるのではないでしょうか。
テクニカルな視点から見た相場環境

ここまでファンダメンタルズを始めとする外的要因に内容をフォーカスしてきましたが、トレードで利益を上げるためには、目の前にある相場環境をテクニカルな視点から読む力が必要です。
シンプルに考えるのであれば「相場のトレンドを把握して、その優位性を活かす」ことが、テクニカルな視点から見た時に必要な環境認識であり、そのために、まずはトレンドというものを理解することが重要です。
そこで、まずはトレンドの本質に迫ってみたいと思います。
トレンド相場の判断方法については、下の記事で詳しく解説していますので、こちらも是非参考にしてみてください。
FXではトレンドフォローを主力にすることで勝ち続けていくことができると言っても過言ではありませんが重要となるのはどのようにトレンドを判別していくかです。そこでFXをはじめ相場の基本となる「トレンド相場」について、分かりやすくご紹介します。
トレンドの本質
トレンドには流行という意味がありますが、相場の中で上昇または下降という方向性がはっきりした状態や、レンジと言われる、一定の値幅で行ったり来たりを繰り返す状態のトレンドも存在します。
価格の上昇や下降といった方向性が現れる時は、その多くが、ファンダメンタルズにより「過大評価や過小評価を受けていた通貨価値が修正された時、適正価格帯に回帰する」値動きとしてトレンドが生まれます。
一方で、レンジはどのような状態かというと「通貨価値が安定している」状態で、通貨価値のバランスが保たれている相場環境です。
FXでは、大半がレンジと言われていますが、一国の通貨、特に先進国の通貨ともなると、その通貨価値には安定性があるという見方ができます。
このようなトレンドの本質を理解したうえでトレードに活かすには、トレンドの周期を理解することも重要です。
相場はレンジが大半を占めています。そのためレンジ相場を理解することは、相場をより深く理解することに繋がります。またレンジトレードは非常に効率的という側面があるため、レンジを知ることで意外な利益のチャンスに気付けるかもしれません。そこで「レンジ相場」の特徴と重要なパターン、トレード戦略について分かりやすくご紹介します。
トレンドの周期とマルチタイムフレーム分析

ダウ理論では「トレンドには3種類ある」という原則が存在します。
この原則は、トレンドの周期について述べられており「長期・中期・短期」という3種類の時間軸でトレンドが構成されているという理論です。
また、エリオット波動理論でも同様に、トレンドの周期について触れられており、より長い周期のトレンドの中には、それよりも短い周期のトレンドが、そのトレンドの中には、更に短い周期のトレンドがあり、相場とは「フラクタル構造」であると説明されています。
このような理論からも分かるように「大は小を兼ねる」という視点で相場を分析することが、相場の環境認識に繋がります。
これは「マルチタイムフレーム分析」と呼ばれるテクニカル分析法とも通ずる点ですが
なぜマルチタイムフレーム分析が重要視されるのかというと、それこそがテクニカルな視点から見た「相場の環境認識」だからです。
FXでは大局的な視点で相場を分析できようになることが勝つための一番の近道です。それは相場が長期的なトレンドの方向を目指す性質を持っているからです。マルチタイムフレーム分析は、一見すると難しい分析方法と思われがちですが、その概念を理解することで簡単に実際のトレードに落とし込むことができます。そこで「マルチタイムフレーム分析」の概念と方法を体系的に分かりやすく、実例も併せてご紹介したいと思います。
マルチタイムフレームで分析する相場環境

例えばこのチャートのように、長期トレンドでレンジを作っている局面というのは、短期トレンドにも影響が出ます。

これはレンジ内にあたる短時間足チャートですが、上昇しても継続せずに、すぐに上昇幅を埋めてしまっています。
そのため、上昇に対して追随買いを行うと損失を出しやすい相場環境であることが分かります。
こうした相場環境の中で優位性を見出すには、買いと売りをうまく切り替えてトレードを行うことだと言えます。

一方で、このように長期トレンドで方向性がはっきりしている相場の中では、もちろん短期トレンドでも上昇に向かって進んでいます。

方向性がはっきりしている相場環境から優位性を見出すには、その方向性に沿ったトレードを行うことだということが一目瞭然です。
明らかな買い相場の中では、多少買いを入れたポイントが的確でなくとも、待っていれば自然と利益に変わります。
ここからも「相場環境が9割」という意味合いは十分に伝わってきます。
トレンドは、このように長時間足チャートから分析していくことで、その全体像がはっきり見えてきます。
まずはマクロ視点となる長時間足チャートから全体のトレンドを把握し、中時間足チャート、そして短時間足チャートへと、次第にミクロ視点へ切り替えて相場を分析することが、テクニカルな視点から見た相場の環境認識の基本となります。
続いて、マルチタイムフレーム分析で相場環境を分析したあとに、更に重要となるのは「現在の相場がどのような局面にあるか」ということです。
これを理解することで、具体的なトレードタイミングを見極めることができます。
トレンドの段階
トレンドには段階があります。
ダウ理論では、投資家の動向により「主要トレンドは3段階からなる」という原則が存在し、エリオット波動理論でも「推進波5波動のうち、上昇波は1波・3波・5波」と、トレンドの波動は3波であると論じられています。
相場は常に理論通りに推移している訳ではありませんが
重要なのは「トレンドが現在どのような段階にあるのか」そして「トレンドの段階をどのように活用していくのか」ということです。
上昇相場であっても調整下落は起こりますし、レンジ相場に見えていたとしても、より大きな視点で見れば上昇相場や下降相場の中にある調整局面だったということも多く存在します。
- 長期トレンドの中のどの段階にあるのか
- 長期トレンドの中にある中期トレンドの中のどの段階にあるのか
- それらに内包された短期トレンドの中の、どの段階でアプローチをかけていくのか
このような過程を経て分析し、トレードを行うことで「相場のトレンドを把握して、その優位性を活かす」ことに繋がります。
押さえておきたいエリオット波動第3波の狙い方

エリオット波動理論で解説されている推進波5波動の中で、最も推進すると言われているのが「上昇第3波」です。
この「上昇第3波」を狙ったトレンドフォローは、非常におすすめのトレード手法です。
ロジックとしては、長期トレンドの上昇第3波中にできる、中期トレンドの上昇第3波を、短期トレンドのリバーサルパターンを使ってエントリーするというもので
シンプルですが、非常に高勝率でリスクリワード比の優れたトレードを行うことができます。
実例と合わせて解説します。

このチャートは、ポンド/米ドルの日足チャートです。
中央の推進波は、日足トレンドの反転を示した次の推進波、つまりエリオット波動「上昇第3波」だということが分かります。
傾向として、第3波の初動はボラティリティが非常に高いことが多いです。

この長期トレンドの第3波の中で作られている中期トレンドの上昇第3波を待つことで、長期トレンドと中期トレンドの足並みを揃わせることができます。
イメージとしては、ボラティリティがやや落ち着きを見せた後に、しっかりと押し目を待って、再びボラティリティが加速する前にエントリーする感覚です。

短期トレンドを分析すると「ペナント」を作っていますので、素直にペナントブレイクに乗っていく、もしくはロールリバーサルで作っているダブルボトムを利用する、というパターンのどちらも理に適っています。
そして、これはエリオット波動第3波に限ったことではありませんが
長中期トレンドの目線が合致したポイントで、短期トレンドの反転パターンでエントリータイミングを見つけるというトレードは、環境認識とトレンドの段階をうまく使ったトレンドフォローの方法として、非常におすすめです。
相場環境認識のコツ

続いて環境認識のコツをいくつかご紹介します。
基本的には
- ファンダメンタルズ分析
- テクニカル分析
- マルチタイムフレーム分析
この3点を踏まえて、相場環境をチェックしておくことが重要です。
ファンダメンタルズの情報をチェック
相場の環境認識を行ううえで、まずは押さえておきたいのが、その時々の「マーケットテーマ」です。
現在の市場で注目されている情報をスマートに入手するには、優れた情報取得ツールが必要です。
ここでは実際に私が行っている、おすすめの方法をお伝えします。
FXプライムbyGMOのマーケット情報をさらっとチェックがおすすめ!
相場の環境認識でおすすめなのはFXプライム byGMOの「マーケット情報」です。
マーケット情報では
- 戦略
- レポート
- ニュース
- 経済指標データ
という4つのコンテンツが提供されており
さらっとチェックしておくだけで、現在のマーケットテーマからファンダメンタルズによる実用的な情報までを手早く取得することができるので、非常におすすめです。
FXプライムbyGMOのマーケット情報
戦略 | 「井戸端為替会議」や「チャートのささやかき」など、プロトレーダーによる相場解説や売買戦略、仕掛けどころなど、幅広いマーケット情報の配信 |
レポート | 為替・経済に関する最新トピックスや注目材料、執筆者独自の分析手法に基づいた今後の展開など、読みごたえのあるマーケットレポートの配信 |
ニュース | 「FXi24」「Market Win24 」2社による市場のニュース、「相場を動かす一言」などFX取引に必要なニュースが24時間配信 |
経済指標データ | 経済指標の発表予定・結果や各国政策金利など、FX取引にとって役立つマーケット情報の配信 |
FXプライムbyGMOは、業界トップクラスの情報コンテンツとセミナーや取引ツールなど、投資のサポート機能が充実し、さらに1,000通貨から取引ができるため、FX初心者の方には最も理想的な証券口座です。そこで現在、FXを始める多くのトレーダーから選ばれているFXプライムbyGMOが「なぜ選ばれているのか?」メリットと注意しておきたいデメリットの両方を合わせてご紹介します。
より深掘りしたい時に見ておきたいニュースソース
特に関心のあるマーケットテーマや、深掘りして知っておきたい情報、ニュースソースを得たい場合には、次のニュースサイトがおすすめです。
こうした1日数十分の情報チェックで、相場の環境認識力は大きく成長し、トレードに違いが生まれます。
環境認識の鉄板インジケーターは一目均衡表

相場の環境認識に使うインジケーターでおすすめなのは、一目均衡表です。
一目均衡表は、その特徴を表す「雲」との位置関係から視覚的に市場価格の均衡状態を把握することができるため、特に長期足チャートの環境認識には欠かせません。
一目均衡表については、下の記事で詳しく解説していますので、こちらも是非参考にしてみてください。
一目均衡表は、相場の均衡状態を表すインジケーターです。難しそうなテクニカル指標にも思えますが、見方さえ覚えてしまえば、一目で相場の均衡状態を把握できる非常に視覚的で画期的なインジケーターです。そこで「一目均衡表」の概要、使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
波形分析に割とおすすめなのがラインチャート

相場の波形分析に、割とおすすめなのが「ラインチャート」です。
そもそもローソク足チャートのメリットは、ローソク足の持つ細かい値動きを分析することで、相場の強弱を判断できることにあります。
俯瞰して相場を分析したい場合や、目立った高値や安値、波形やチャートパターンから環境認識を行いたい場合に、シンプルなラインチャートは余計な情報が入ってこないという点でメリットがあります。
おそらく、どのチャートソフトでも簡単にラインチャートに切り替えることができると思いますので、是非試してみてください。
環境認識を使ったトレードの事例

最後に環境認識を使ったトレードの事例をまとめてご紹介します。
過去の記事のものですが
その時々のテーマに合わせて、長期トレンドの環境を活かして短期トレンドでエントリータイミングを計ったトレード例を掲載していますので、是非参考にしてみてください。
FXでは大局的な視点で相場を分析できようになることが勝つための一番の近道です。それは相場が長期的なトレンドの方向を目指す性質を持っているからです。マルチタイムフレーム分析は、一見すると難しい分析方法と思われがちですが、その概念を理解することで簡単に実際のトレードに落とし込むことができます。そこで「マルチタイムフレーム分析」の概念と方法を体系的に分かりやすく、実例も併せてご紹介したいと思います。
フィボナッチ・リトレースメントは、相場の重要なサポート/レジスタンスを表す重要なインジケーターです。黄金比を始めとするフィボナッチ比率が注目されるのは、相場の性質が自然の摂理に深く結びついているからです。そこでフィボナッチの概要から使い方まで、実例と併せて分かりやすくご紹介します。
エリオット波動理論は、相場の波動を明確に示した理論です。特に最も推進する上昇第3波は、トレンドフォローを狙う場合に必ず押さえておきたい波動です。そこでエリオット波動理論の概要とトレード戦略について、実例を併せてご紹介します。
移動平均線は最も基礎的でありながら、最も重要なインジケーターです。FXでは広く使われている移動平均線は、その概念を正しく理解することで飛躍的にトレードに役立つテクニカル指標となることは間違いありません。そこで「移動平均線」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
RSIは相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すオシレーター系のインジケーターです。レンジ相場との相性が良く、トレードチャンスの乏しいレンジ相場を利益のチャンスに変えてくれるかもしれません。そこで「RSI」の概要から使い方、売買シグナルまで分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差を示すバンドで構成されたインジケーターです。トレンドの判別はもちろん、順張りシグナルと逆張りシグナルを併せ持っている非常に万能なテクニカル指標の一つです。そこで「ボリンジャーバンド」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
ストキャスティクはRSIと同じオシレーター系のインジケーターです。RSIと異なる点として多数の明確な売買シグナルを持っているため使いやすさに利点があります。そのため初心者にも扱いやすく、使い方によってはオシレーター系の中でも最も優れたテクニカル指標としてトレードチャンスを示してくれるかもしれません。そこで「ストキャスティク」の概要と使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
MACDは、移動平均線から派生した2本の基本線を使うことで高精度なテクニカル分析を可能としたインジケーターです。そのため売買シグナルの性能も高く、特に初心者向けにおすすめできるインジケーターの一つです。そこで「MACD」の概要から使い方、売買シグナルまで分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
一目均衡表は、相場の均衡状態を表すインジケーターです。難しそうなテクニカル指標にも思えますが、見方さえ覚えてしまえば、一目で相場の均衡状態を把握できる非常に視覚的で画期的なインジケーターです。そこで「一目均衡表」の概要、使い方、売買シグナルまでを分かりやすく、実例と併せてご紹介します。
低リスクで高リターンを出すには、ポジションを分散して建てる「分散エントリー」が最も適しています。分散エントリーは損切りの損失額を押さえるリスク回避と同時に、利益確定時のポジションサイズを最大化することで高リターンを可能とします。そこで「分散エントリー」について分かりやすくご紹介します。
まとめ
FXでは「環境認識が9割」と言われています。
そのため環境認識力を付けるということは、相場で生き残っていくために重要なスキル構築となります。
今回はファンダメンタルズ分析からテクニカル分析に至るまで、環境認識について細かくご紹介しましたが
ファンダメンタルズ分析重視の方であってもテクニカル分析を、テクニカル分析重視の方であってもファンダメンタルズ分析を取り入れてみることで、トレード成績に違いが生まれるはずです。
是非参考にしてみてください。
それではまたお会いしましょう!